第50回つむぐびと定例会のご案内

今回の定例会は、50回を記念して薬害エイズ被害者のことを考えます。

※場所は新宿御苑ではなく飯田橋です

先日、ハンセン病家族訴訟の判決が報じられ、本人だけでなく家族が受けた差別偏見の問題の深さを知る機会となりました。ハンセン病はらい予防法を制定して隔離政策を行いましたが、薬害エイズ事件が起きた時に国はエイズ予防法(1989年1月施行)を制定し、HIV感染者を徹底した管理下に置き、感染を防ぐ、場合によっては、医師は感染者本人の氏名、住所を報告することもあるといった、患者の医療保障や人権擁護の規定がないもの患者切り捨ての政策をとりました。
患者家族は社会から人権侵害を受けて、「殺されてたまるか」と同年に国を相手に訴訟を起こし、日本国中を巻き込んだ社会の大きなうねりは裁判所も揺り動かしました。最終的に1996年3月に被告が責任を全面的にに認め和解が成立し、国は被害者救済を図るため原告らと協議をしながら各種の恒久対策を実現させることを約束しました。

今年で提訴から30年、和解から23年になります。被害の発生から35年以上が経過しましたが、被害患者は高齢化もあいまって体調の悪化が急速に進んでおり、救済医療の緊急性及び重要性が増し、個別救済のスピードがより求められています。

薬害エイズ事件
http://www.habatakifukushi.jp/habataki/yakugai.html

今回は、社会福祉法人はばたき福祉事業団の柿沼さんに登壇いただき、長年にわたる薬害エイズ被害支援について、事件の簡単な解説、支援課題の変遷、現状の問題点、そして高齢期を迎えるにあたり見えてくる課題など、様々な社会的困難との共通とともに一緒に考える時間にしたいと思います。

ご興味、ご関心のある方はご参加ください。

■第50回定例会
日時:9月13日(金)「薬害エイズ被害から学んだこと 」
話題提供者:柿沼章子さん
社会福祉法人 はばたき福祉事業団 事務局長
http://www.habatakifukushi.jp/

場所:社会福祉法人はばたき福祉事業団 6階会議室

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