講座の概要

3年間で構築したプログラムをベースに、2020年より新たな3年プロジェクトとして、多くの当事者が受講できる環境整備のために新たにICTを活用したプログラムの再整備と配信システムとを構築することを目的に「発達障害等のある人のための<eラーニング>キャリアアップ講座」が7月よりスタートします
eラーニングは体調の変化や移動、多人数での会話などが苦手な方にとってメリットがあるものの、集中しずらい、双方向になりずらい、グループワークが実施できない、等のデメリットがあるため、参加者に適した講義スタイル、ITツールを活用したe-グループワークの可能性、など有効な方法を検討しながら3年間で仕組みを構築していく予定です。

<1年目の目指すもの>
3年かけてeラーニングシステム構築を図ることを目的としており、初年度(2020年)は、様々な実験的な試みを行う試行錯誤の一年と考えています。
0~2期生の有志でワーキンググループを組織して、様々な課題について検討を行っています。
3期生として参加される方は学びの機会であるとともに、共に創っていく志のある方を希望します。

受講の方法

ウェビナーツール(下記の2種を予定)を活用して、自宅からパソコンやタブレットなどで受講していただきます。受講に必要なデバイス(機器)やインターネット環境が必要になります。

①GIGACAST(通常の受講はこのツールを使用)
https://powerlive.logosware.com/powerlive-gigacast/gc_trial/

②ZOOM PRO(グループワーク等、必要に応じて使用)
https://zoom.us/

<事前チェックのお願い>

受講環境に問題ないか、以下から事前に確認してください。インターネット環境に問題がある場合は、このプロジェクトに参加することができません。

講座内容

講座内容については、昨年まで行っていた「ビジネススキル基礎講座」内容を再構築したもので、リアルタイムで配信する予定です。

・7月~2月の第一土曜日(1月はお休み)
・午後2時開始で、1コマ30分×2
・開始の5分前には入室して待機してください
・見逃しや復習の対応として、次回開催までの期間、視聴できるサイトを検討中です。
・質問事項はチャットに記入、終了後又は次回にコメント

講座1「職場での対応を学ぶ」 講師:石井 京子

第1回 障害者雇用を取り巻く環境
障害者雇用に密接に関係する法令として、障害者雇用促進法、障害者差別解消法、障害者虐待防止法の3つを取り上げて、簡単に解説します。特に、雇用促進法での雇用義務、算定対象と総合支援法での障害の範囲の置き方の比較や、手帳の種類とその分類、障害者雇用における障害の等級区分と雇用形態による雇用数の算定方法、障害者の雇用の実情などを交えて紹介します。

第2回 合理的配慮と働きやすさ~
2016年(平成28年)に施行された障害者雇用促進法改正のポイント、合理的配慮の提供義務、合理的配慮の具体例、プロセスを説明します。また、実際の事例をいくつか紹介して、個々の特性や課題に対してどのような対応が必要かを考える機会にしています。また、職場定着やキャリア開発について、現状と職場での対応方法について説明します。

第3回 できること苦手な事を整理する
発達障害のある人の苦手なことを障害特性から解説し、イマジネーションの不足、メモが取れない、イベントの段取りが出来ないなどの苦手なタスクの事例や対処方法を紹介します。

第4回 適性に合う仕事を考える
発達障害のある人が一般的に向いていると言われている仕事を障害特性(認知特性)の視点で説明し、実際のミスマッチ事例を紹介しながら、具体的にその職務ではどの点が上手くいかなかったのか、どのようにキャリアチェンジしていったのかを解説します。

第5回 業種、職種、ジョブ・ディスクリプション(職務記述書)について
一般的な業種や職種、ジョブ・ディスクリプションについて説明します。実際の求人票やジョブ・ディスクリプションから、職務の具体的な内容を解説し、求められている経験やスキル等を読み解きます。今後求人票を見る際の参考になる他、現在の自分の立ち位置の確認となります。

第6回 相談するスキル
発達障害のある人が報告・連絡・相談を行う際に注意すべきポイント、具体的な対処の方法を紹介し、実際の相談事例やメールのやりとりなどを解説します。

第7回 適切な表現について
ハラスメントやポリティカル・コレクトネス、社交辞令について簡単に説明し、職場で注意すべき言動について考えます。また、発達障害のある人が知っておくとよい、コミュニケーションの4つのタイプのひとつである「アサーティブなコミュニケーション」の具体的な方法について紹介します。

講座2-スキルトレーニング「言葉にする力を身に着ける」 講師:榎本 哲

プロジェクトでは、「言葉にする力(言語化スキル)」を、①頭の中にあることをアウトプット(話す・書く)すること、②わかりやすい内容(構造化)にすること、③相手にあった(相手が理解できる)言葉を使うこと、と定義しています。この講座では、わかりやすく書く・話すための②「話の内容を構造化するスキルの取得」を目指し、実際にビジネスの現場で使われているフレームワークを活用して課題に取り組んでいます。

第1回 身の回りに起きるリスクを見える化して対処する
リスクとは何かを学び、自分が仕事上で直面するリスク要因を洗い出し、それらに対する具体的な対処方法についてグループで話し合い、考え、発表し、共有します。

第2回 自分の成果を正しく伝える
目標による管理とは。 目標とは何か、目標の立て方、目標の達成度の書き方など、仕事をする上で必要な基礎的な知識と上司に自身の成果を正しく伝える方法を学びます。

第3回 自分にあったプレゼン方法を考える
一般的なプレゼンテーションの方法を知り、誰に対して何をどのような形で伝えるかを言葉にするトレーニングを行います。プレゼンテーションをする上での3つのスキルを学び、自身の特性にあったプレゼンテーション方法を見つけます。

第4回 自他の思考の癖をみつけて、対人関係に役立てる(クリティカルシンキング)
そもそもを問う力を身につけます。物事の問題を適切に分析して、課題を解決するために必要なスキルです。問題に直面したときに、前向きに取り組もうとする姿勢や取り組む姿勢を習得することができます。自分の思考のクセをみつけて、物事を多面的に深く掘り下げる習慣をつけます。

第5回 自分の特性を正しく伝えるスキル
あなたが伝えたい出来事をどんな言葉で、どのように相手に伝えればいいのかを、『伝える仕事』から見えてくる必要なスキルを使って言語化するトレーニングを行います。

第6回 自分の強みを言葉にする
自分のことを、ビジネス手法を使って言語化します。自分の商品価値を考え、自分自身のことを分析し、グループ内で発表します。弱みを強みに変えるワークを行います。

第7回 情報整理する力を身に着ける(ロジカルシンキング)
思考力と考え抜く力「①問題解決ができる ②先を見通すことができる ③対人関係をより良くすることができる」を学びます。職場においてどのような状況の時にロジカルシンキングが必要になるのかがわかります。論理的思考のフレームワークを使って3つの整理を行います。

スケジュール

講座スケジュールは以下の通りです。

 開催日 講座-1 「職場での対応を学ぶ」 講座ー2「言葉にする力を身に着ける」
 7月4日 (土) ①障害者雇用を取り巻く環境 ①身の回りに起きるリスクを見える化して対処する
8月1日  (土) ②合理的配慮と働きやすさ ②自分の成果を正しく伝える
9月5日  (土) ③できること苦手な事を整理する ③自分にあったプレゼン方法を考える
10月3日  (土) ④適性に合う仕事を考える ④自他の思考の癖をみつけて、対人関係に役立てる
11月7日  (土) ⑤業種、職種、ジョブ・ディスクリプションについて ⑤自分の特性を正しく伝える
12月5日 (土) ⑥相談するスキル ⑥自分の強みを言葉にする
2月6日(土) ⑦適切な表現について ⑦情報整理する力を身に着ける