講座「職場での対応を学ぶ」 講師:石井 京子

障害者雇用を取り巻く環境
障害者雇用に密接に関係する法令として、障害者雇用促進法、障害者差別解消法、障害者虐待防止法の3つを取り上げて、簡単に解説します。特に、雇用促進法での雇用義務、算定対象と総合支援法での障害の範囲の置き方の比較や、手帳の種類とその分類、障害者雇用における障害の等級区分と雇用形態による雇用数の算定方法、障害者の雇用の実情などを交えて紹介します。

合理的配慮と働きやすさ~
2016年(平成28年)に施行された障害者雇用促進法改正のポイント、合理的配慮の提供義務、合理的配慮の具体例、プロセスを説明します。また、実際の事例をいくつか紹介して、個々の特性や課題に対してどのような対応が必要かを考える機会にしています。また、職場定着やキャリア開発について、現状と職場での対応方法について説明します。

できること苦手な事を整理する
発達障害のある人の苦手なことを障害特性から解説し、イマジネーションの不足、メモが取れない、イベントの段取りが出来ないなどの苦手なタスクの事例や対処方法を紹介します。

適性に合う仕事を考える
発達障害のある人が一般的に向いていると言われている仕事を障害特性(認知特性)の視点で説明し、実際のミスマッチ事例を紹介しながら、具体的にその職務ではどの点が上手くいかなかったのか、どのようにキャリアチェンジしていったのかを解説します。

適切な表現について
ハラスメントやポリティカル・コレクトネス、社交辞令について簡単に説明し、職場で注意すべき言動について考えます。また、発達障害のある人が知っておくとよい、コミュニケーションの4つのタイプのひとつである「アサーティブなコミュニケーション」の具体的な方法について紹介します。

講座 スキルトレーニング「言葉にする力を身に着ける」 講師:榎本 哲

プロジェクトでは、「言葉にする力(言語化スキル)」を、①頭の中にあることをアウトプット(話す・書く)すること、②わかりやすい内容(構造化)にすること、③相手にあった(相手が理解できる)言葉を使うこと、と定義しています。この講座では、わかりやすく書く・話すための②「話の内容を構造化するスキルの取得」を目指し、実際にビジネスの現場で使われているフレームワークを活用して課題に取り組んでいます。

身の回りに起きるリスクを見える化して対処する
リスクとは何かを学び、自分が仕事上で直面するリスク要因を洗い出し、それらに対する具体的な対処方法についてグループで話し合い、考え、発表し、共有します。

自分の成果を正しく伝える
目標による管理とは。 目標とは何か、目標の立て方、目標の達成度の書き方など、仕事をする上で必要な基礎的な知識と上司に自身の成果を正しく伝える方法を学びます。

自分にあったプレゼン方法を考える
一般的なプレゼンテーションの方法を知り、誰に対して何をどのような形で伝えるかを言葉にするトレーニングを行います。プレゼンテーションをする上での3つのスキルを学び、自身の特性にあったプレゼンテーション方法を見つけます。

自分の特性を正しく伝えるスキル
あなたが伝えたい出来事をどんな言葉で、どのように相手に伝えればいいのかを、『伝える仕事』から見えてくる必要なスキルを使って言語化するトレーニングを行います。

自分の強みを言葉にする
自分のことを、ビジネス手法を使って言語化します。自分の商品価値を考え、自分自身のことを分析し、グループ内で発表します。弱みを強みに変えるワークを行います。

特別講師

「自分のキャリアデザインを考える」
NPO法人さらプロジェクト・さら就労塾 統括責任者 安尾真美先生

「合っている仕事を考える」
東京タワーヴュークリニック麻布十番 医師・合同会社ライムライト代表 林 哲也先生

「発達障害のある人の雇用について考える」
ジョブサポートパワー株式会社 代表取締役 小川 慶幸先生

「会社はどういう人材を求めているか」
EAファーマ株式会社 常務執行役員 立川 浩一先生