受講者の声<ゼロ期生~4期生>
月に1~2回の頻度で実施する講義内容からは「知る」という量的なものは十分ではありませんし、既知の情報であることもあります。受講者の参加目的が単に知識を得ることであれば期待はずれなのかもしれませんが、参加者から寄せられる声を拝察する中で、講義や仲間から何を学ぶかが大切であることを改めて認識させられます。
また、主体的に肯定的に言語化することの重要性を理解するだけでなく、そのことを仕事や生活の中でも実践している様子も見受けられます。特に、自他の特性を知ることで自身のことを深く理解する機会になった、失敗を恐れずに安心してチャレンジできる場所である、という言葉が頻回に出てくるように、このプロジェクトの役割期待が明確になりました。
プロジェクトでは2020年からそれまでの受講生によるワーキングチームを立ち上げ、彼ら、彼女らは聴講者という受動的な立場から講座運営の当事者として関わることになりました。ワーキングチームは、ティーチングアシスタントとしてグループワークのサポート、自身の得意分野や勉強中で関心のあるテーマに関する自主企画の実施、 ITスキルを活かしたオンライン運営の仕組みづくり、 メンバーのニーズにそった講座づくり、等のテーマごとに検討するグループがあり、解決策まで考えることを役割としています。いずれも、自身の興味関心や得意分野などを活かすもので、本人の成長につながる機会となっています。このようにプロジェクトの役割は「学びの機会を提供する」から「自分たちで学びを創る」に変わってきました。
2017年にスタートし試行錯誤の5年間の中で、本プロジェクトに参加したゼロ期生~4期生の方々が感じた「プロジェクトの良さ」や「参加することによる自身の変化」を紹介します。「学びの場、相談の場」、「仲間」、「ワーク」、「スキルとフレームワーク」、「自己理解、特性の理解」、「言語化する力」、「コミュニケーション」、「チャレンジ」、「メンタル面の変化」にわけて生の声を列記しています。
<学びの場、相談の場>
- プロジェクトの講師やメンバー間で心理的安全が担保されていると感じる
- 障がいの特性について話す場が出来て、支えになった
- 困りごとの対処法を先生方やメンバーから学べて参考になった
- 社会参加できた喜びと達成感を得た
- どのような特性の人が、どういう環境の下、どのような配慮を受けながら、どういうった職種で活躍しているのかについて、具体的な事例を知ることができた。(インターネットや本では分からなかった情報を得ることができた。)
- 他の参加者の仕事に取り組む姿勢や、職場で実践している工夫が刺激になった
- 居場所ができた
- アウトプットに重きを置いている、アクティブラーニングである
- 自分と同様の境遇の人や、多種多様な特性を持った人と対話できる
- 知識と実践は別物であることが確認できた。講師の先生方から、現場の状況や経験を踏まえて教えていただく内容は、純粋に面白く感じた。中には、かねてから知っていることもあったが、知っていても実践していないことが多いと気付いた
<仲間>
- 大学の研究室的な多少アカデミックなノリの話題を話せるメンバーとの出会い
- 共に頑張る仲間を得られた
- 他のプロジェクトメンバーが頑張っている姿を見て、「特性も仕事上の悩みも十人十色だけど、皆自信をもって働いている。自分も頑張らねば!」という大きな刺激をもらった
<ワーク>
- ワークの時間にも重点を置く方向にシフトされているのでメンバーがお客様気分にならない
- 参加者同士でワークすることで、座学だけでは得られない知識の定着につながった
<スキルとフレームワーク>
- 仕事の取り組み方(リスクマネジメントや評価の仕方)を学び、仕事に生かせてよかった
- ZOOMやネット接続方法を実践的に学べた
- 仕事で使えそうなフレームワークを学べた
- プレスリリースやリスクマネジメント、マーケティングなどのフレームワークを学んだことで、効率よく思考を整理できるようになった
<自己理解、特性の理解>
- 自身の特性とメンバーの特性を比較・体験でき自分の立ち位置を認識でき、強みを活かす方向を意識するようになった
- プロジェクトを通して、様々な認知特性を知ることで、職場復帰した後輩の特性に応じたサポートができた
- フレームワークによって、自己理解が進んだ
- 自己理解 が進み、前向きな言葉で自分を表現できるようになった
- 自身の特性の理解が進んだ
- 他者と対話することで自分の思考の癖が分かった、他者への提案が自分への提案になっていると気づき、思考の癖を肯定的に改めるきっかけとなった
<言語化する力>
- もやもやしていた感じが具体的にかたちになるようになった
- 自分の思考を構造的に言語化するようになり、結果として自身のキャリアを見つめ直すことにも繋がった
- 前向きな言葉で自分を表現できるようになってきた
- 前向きな言葉(主体的・具体的・肯定的)を使って言語化する習慣の大切さを知った
- 言葉にする力の大切さを学んだ
- 成果を肯定的に言語化して伝えられるようになった
<コミュニケーション>
- 1分間スピーチやワークでまとめて話す練習ができた
- 主体的、具体的、肯定的な表現を実生活でも意識することで、コミュニケーションで躓くことが減った
- 他人とのやりとりに対する心理的な敷居が下がり、生きやすさにもつながったように感じる
<チャレンジ>
- 自主企画など主体的活動の芽吹き
- 苦手なこと(人前ではなすこと・相手に伝わるようなコミュニケーション)に積極的に挑戦して、自分に自信が持てるようになった。
- 事前準備が得意ではないが、プロジェクトに向き合って事前に準備することにより、得られるものが大きかった。また、経験が無いことであってもチャレンジすると後で自信がついた
- 能動的に思考、学習、行動するようになった
<メンタル面の変化>
- 自己肯定感を適切な形で深めることができた
- ネガティブな思考が起きることが少なくなった
- 自身の変化としては、感情の起伏がマイルドになってきた
- 特性による苦手なことや失敗事を非難されない心理的安全確保されているTry&Errorの場があることで、メンタル面での安定にもつながった
- 自身でも繰り返しリフレーミングをする、また他者から肯定的なフィードバックを得られることで、自分の強みに目を向けられるようになった。